野鳥のバンディング問題について考える。【最終回】
なんの為のバンディング??
いま、多くの人が問題にしているのは野鳥をもてあそんでいるとしか思えないような不心得バンダーがいる事だと認識している。
研究としてのバンディングは必要だと考えているが今のままで良いとは到底考えられない情報がたくさん出てきている。
いまの生態系の変化は人間の長年の営みの結果であり、人間は自然を犠牲にしなければ生きて行けない仕組みが出来上がってしまったのだから如何に犠牲を少なくする事を考えていく時期に入っている事は間違いない。

長年やってきたバンディングにしても如何に犠牲を少なく済ませるのか考え、標識調査の仕組みや、やり方を変えなければ世論がバンディングを許さない時期がそこまで来ている。都道府県レベルでいろんな保護法が出ているが標識調査に関しては一切の制約が無い。環境庁直轄の制度だからだろう。標識調査は環境庁の隠れ蓑を着た妖怪かもしれない。
今までは逸脱バンディングの実態が表に出てこなかったかもしれないが最近のネーチャー志向、バードウオッチングブームで多くの方が野鳥に関心を向けているので逸脱バンディングの実態がこれからは多くの人によって明らかにされるのではないか。
そうなると一番困るのが純粋に学術研究をしている方々なのだから、多くの鳥好きの方々が問題提起している内容を真摯にとらえ、バンディングに関わっている方々は現在、抱えている様々な問題を解決して行くことが責務であろう。
「海外では歴史が古く、成果が上がっている。」「日本も何とか成果を上げなければ」などと言う考えを捨て、バンディング先進国の真似などをせず、日本の風土、気候、地形などに合ったやり方を模索するべきと考える。バンディング(標識調査)が本当に必要だとするならば既得権益を捨て、新たな仕組みを作り、島国日本に合ったやり方で私のような単純な鳥好きや一般大衆でも理解できる言葉で説明してくれないと「バンディング=悪 」という構図が出来上がるだろう。


日本野鳥の会もかすみ網の危険性を十分認識しているから環境庁にかすみ網の許可権限委譲について国に留める事を申し入れたのだろう。
http://prweb.org/press03/00584.htm
このエントリーの絵は「なすびの落書きのーと」さんからお借りしました。
http://fujinasu.ld.infoseek.co.jp/
バンディング問題を提起しているサイトの情報を読むと現状のバンディングの制度は合法的に野鳥を捕獲する為の制度であって、それ以外、何も無いように思えてしまう。
だから、大義名分をつけて野鳥を捕獲して楽しんでいるとしか思えない出来事が出てくるのではないだろうか。
野鳥が好きで野鳥の為と信じてバンディングを行っている方が多いと思うがそうであるならば、なおの事、バンディングに関わる問題に取り組んででほしい。
また、世間にはあまり知られていなかったバンディングと言う事が今回の「バンディング問題」という形で一般大衆の目にも触れる事になったのだから、バンディングに関わっている方々は知らず知らずのうちに積もり積もった既成概念や古くなった常識を見直す絶好の機会を得たと考え、バンディングの制度を見直して欲しい物だ。
野鳥のことやバンディングも良く解らない一般大衆ですが陰ながらバンディング問題に取り組んでいる方々を応援させていただきます。
とりあえず「野鳥のバンディング問題を考える。」は終了しますがまた書き始めるかもしれません。

コメント
中島様、がんばってくださいね。
何も出来ませんが応援させていただいています。
投稿者: オット君 | 2005年12月21日 21:24
カワセミ日記の中島でございます。
「野鳥のバンディング問題について考える」シリーズ、ずっと拝見しておりました。
おっしゃること、ごもっともでございます。いま、なんとしても改善しなくてはなりませんよね。
カワセミ日記で紹介させて下さい。よろしくお願いいたします。
投稿者: 中島@カワセミ日記 | 2005年12月 6日 01:05